2022年7月23日土曜日

本屋になりたい

7.21 孫電話、一日遅れで姉が「ハッピーバースデー」を歌ってくれる。ヂヂはほんまにハッピーでございます。

 SNSで本屋時代の知人たちからメッセージいただく。私はほとんど投稿しないのに、あたたかい文言。感謝申し上げます。

7.22 ときどき義歯装着を忘れる。今日は昼お弁当を一口入れて気づく。毎回つくづく思う、バカやな~。

 姉孫「ハッピーバースデー」動画。いつもとちがって肩に力が入っている。緊張するタイプじゃないと思っていたけど。ほかの歌は普通に歌う。妹は歌に合わせて歩き回る。

 息子から祝い届く。ありがとう。

 

 宇田智子 『増補 本屋になりたい この島で本を売る』 

絵・高野文子 解説・小野正嗣 ちくま文庫 760円+税

 


 宇田は新刊本屋勤務を経て、2011年沖縄那覇の市場で小さな古本屋「市場の古本屋ウララ」を開店。本書は2015年同社「プリマー新書」の増補改訂版。

開業から10年、初版から7年、宇田も店も市場も沖縄も日本も世界も変わった。特に公設市場の建替とアーケイド再整備、近隣店舗の撤退、宇田も当事者になった。それにコロナ禍による休業。市場の古本屋を継続する意思を改めて宣言する。

〈その場しのぎ、その日暮らしなのは相変わらずだけれど、未来を想像することが少しはできるようになった。市場の歴史に目を向けることで、自分の時間軸が長くなったのだろうか。商品を棚に、あるいは地面に並べて、もしくは体にくくりつけて売っていた店主たちと、店主たちが守って盛り立ててきたマチグヮー。私もその歴史の片隅にいると思うと、妙にやすらいだ気持ちになる。(中略)先のことはわからない。わからないから想像して、今日の仕事をする。今日も、本屋になる。〉

「マチグヮー(町小)」とは「ウララ」のある市場一帯の呼び名。

(平野)