7.23 友人夫妻と3年ぶりランチ。話は主として終活。家人は気の置けぬおしゃべりストレス発散。ヂヂ昼酒乾杯、視界に星飛ぶ。
7.24 「朝日歌壇」より。
〈夏空の坂道下り古書街へ何故か海へと向かう気分に (富士見市)星野幸雄〉
〈嫁いでも好み忘れず父の日のモネのヨットの絵の図書カード (観音寺市)篠原俊則〉
家人は今日も気の置けない幼なじみとランチ。ヂヂ留守番。
■ 山本芳樹 『バイロス侯爵画集 世紀末の甘美な夢』
京都書院アーツコレクション 1998年 著者「恵存」の栞と挨拶文付き。
フランツ・フォン・バイロス(1866~1924年)はオーストリアの画家。祖先はスペイン、オーストリアの貴族という家柄。彼自身が爵位を持つのか不明。最初の妻はヨハン・シュトラウス二世の娘。
ビアズレーの流れを組む官能美。文学作品の挿絵や蔵書票で活躍したが、たびたび猥褻と告発された。
日本で最初に紹介されたのは大正末から昭和初めのこと。梅原北明(先日取り上げた『地下出版のメディア史』の中心人物)によるらしい。
生田耕作、澁澤龍彦ら仏文学者が注目。1979年神戸の奢灞都館が画集刊行。猥褻容疑で発禁。資料提供した山本も取り調べを受けた。
(平野)