2015年2月19日木曜日

兵庫神戸のなんどいや


 林喜芳 『兵庫神戸のなんどいや』 冬鵲房 198712月刊 B6203ページ 
カット 浅田修一  写真 大西匡輔

目次
和田宮ハンのだんじり  大仏前あたり  運河から新開地へ  神戸のド真ん中に雲雀囀る  須磨まで歩いた  内職・マチ貼り  へいしんかんのこと  福原百軒  デパート時代・三越誕生  モトマチ・ヘンな人たち  日本ではじめての画廊  私の南京町  なんどいやとはなんどいや ……

 新開地のこと、香具師のこと、自らの文学活動に続いて4冊目。兵庫のまちの思い出を語る随想集。
 書名は「大阪京都のなんどすえ」と対になる言葉。京・阪と比較すると言葉が荒っぽい。
「元町」ネタも多く、ありがたい本。

「マチ貼り」とはマッチ箱のレッテル貼りの内職。
「へいしんかん」は家主に代わって家賃を取り立てる会社「兵神館」。厳しい取り立てで借家人は日頃から反感を持っていた。米騒動では焼き打ちにあっている。
「日本ではじめての画廊」は元町の「画廊」という画廊。固有名詞だった。

 新開地で生まれて新開地で育った私が元町に近づいたのは大正十五年の九月、元町六丁目、宇治川の踏み切り近くの井上紙店印刷部に勤めはじめてからのことである。……

 同じ年、三越が6丁目に開店し、スズラン灯も完成。「元ブラ」の言葉が若者に浸透していく。
(平野)
いただいた本、冊子。

 神戸元町商店街連合会編・発行
『神戸の良さが元町に――生誕140年 神戸元町商店街のいま―― 201412

 

 大学生協東北ブロック・大学生協東北事業連合 『東日本大震災――そのとき、その後、これから―― 東北地区大学生協職員の手記』 20133月発行

 

 全国大学生活協同組合連合会 『季刊 読書のいずみ』No.141 2014.12

 スタンダードブックスの北村さん(アカヘル)が「図書新聞」のリレー連載で本を紹介している。
http://toshoshimbun.jp/books_newspaper/serially_description.php?shinbunno=3195&senddata=%E6%9B%B8%E5%BA%97%E5%93%A1%E3%80%81%E3%82%AA%E3%82%B9%E3%82%B9%E3%83%A1%E3%81%AE%E4%B8%80%E5%86%8A