■ 林喜芳 『兵庫神戸のなんどいや』 冬鵲房 1987年12月刊 B6判203ページ
カット 浅田修一 写真 大西匡輔
目次
和田宮ハンのだんじり 大仏前あたり 運河から新開地へ 神戸のド真ん中に雲雀囀る 須磨まで歩いた 内職・マチ貼り へいしんかんのこと 福原百軒 デパート時代・三越誕生 モトマチ・ヘンな人たち 日本ではじめての画廊 私の南京町 なんどいやとはなんどいや ……
新開地のこと、香具師のこと、自らの文学活動に続いて4冊目。兵庫のまちの思い出を語る随想集。
書名は「大阪京都のなんどすえ」と対になる言葉。京・阪と比較すると言葉が荒っぽい。「元町」ネタも多く、ありがたい本。
「マチ貼り」とはマッチ箱のレッテル貼りの内職。
「へいしんかん」は家主に代わって家賃を取り立てる会社「兵神館」。厳しい取り立てで借家人は日頃から反感を持っていた。米騒動では焼き打ちにあっている。「日本ではじめての画廊」は元町の「画廊」という画廊。固有名詞だった。
同じ年、三越が6丁目に開店し、スズラン灯も完成。「元ブラ」の言葉が若者に浸透していく。
いただいた本、冊子。
■ 神戸元町商店街連合会編・発行
『神戸の良さが元町に――生誕140年 神戸元町商店街のいま――』 2014年12月
■ 大学生協東北ブロック・大学生協東北事業連合 『東日本大震災――そのとき、その後、これから―― 東北地区大学生協職員の手記』 2013年3月発行
■ 全国大学生活協同組合連合会 『季刊 読書のいずみ』No.141 2014.12