2021年12月30日木曜日

宮本常一と民俗学

 12.26 日記の日にちを間違えている。前回の「24日」分は25日のこと。おバカです。

 本日もちょっと掃除して、図書館。

「朝日歌壇」より。

〈葵ちゃんと本の話がしてみたいホウキにまたがり奈良まで行って (向日市)望月和奏〉

「葵ちゃん」は入選常連の奈良・山添ファミリーの姉9歳。

 12.27 PR誌「scripta」(紀伊國屋書店)の都築響一連載が〈おかんアート〉紹介。新年122日から東京都渋谷公園通りギャラリーで「Museum of Mom’s Art ニッポン国おかんアート村」開催。

https://inclusion-art.jp/archive/exhibition/2022/20220122-119.html

 12.28 「朝日新聞」文化欄〈群星訃〉は今年亡くなった人たちを仕事繋がりから紹介。27日はテレビ番組「ウルトラQ」「ウルトラマン」の制作や俳優の人たち。本日は製本・装幀家、平野甲賀、栃折久美子、桂川潤。

 花森書林お休み、郵便受けにメモを入れる。

 元町事務局に今年の最終原稿届ける。

 前日家人がATMで失敗してキャッシュカードロックかかり、銀行に解除お願い。

 生田神社お参りして、寅絵馬写真。

 12.29 本年仕事終了。年末年始用の悪漢小説に取りかかる。

 

 森本孝 『宮本常一と民俗学』 玉川大学出版部 2500円+税



 同出版部「日本の伝記 知のパイオニア」シリーズ。

宮本常一(190781年)は山口県の周防大島生まれ、民俗学者。苦学し、友人、恩師に助けられ研究の道に進むことができた。渋沢敬三の指導・支援を得た。

宮本は、日本の白地図に彼の足跡を赤インクで印をしたら真っ赤になる、と言われるほど全国を歩いた。古老聞き書き、農具・漁具・民具蒐集、農業指導、町づくり・村づくり、離島振興、山村振興、伝統芸能の支援など、研究者以上に活動家だった。59年『日本残酷物語』(平凡社)、60年『忘れられた日本人』(未来社)など著作が出版され、その名が知られるようになった。

 森本は1970年に日本観光文化研究所(宮本所長)に入所。漁村文化や造船技術調査・収集に従事。旅はアジア、アフリカ、太平洋諸島に広がった。国立水産大学校教員、周防大島文化交流センター参与を務めた。宮本に代わって、「宮本常一」の生涯を語る。進歩する現代社会のなかで失われていく過去を見直すことが必要、と訴える。

(平野)