2021年12月2日木曜日

魂の形について

 11.28 冬燕野牛と球宴宙を舞う (よ)

 朝刊見て燕優勝を確かめる。

 


「朝日俳壇」より。

〈本棚の本は父なり文化の日 (町田市)田中祥治〉

 11.29 久々GFメール着。うさこさんはセ~ラ編集長と仕事しているそう。女子会もお盛んの様子。NRくららさんからはベテラン出版人カナさん引退のお知らせ。私も長くお世話になった。故郷に帰り、芋焼いて図書館開くそう。実現してください。

 11.30 午前図書館、元町界隈の学校調べ。午後買い物して、元町事務局に原稿渡し。

 12.1 師走の風が痩せこけたヂヂの身体にしみる。

 用あって福岡元店長にメールすると、近況返信着。久しぶりの福岡節。


 多田智満子 『魂の形について』 ちくま学芸文庫 1000円+税



 著者(19302003年)は詩人・フランス文学者。福岡県出身、神戸に長く住み、作品は『神戸の詩人たち』(神戸新聞出版センター、1984年)に収録されている。初出は、同人誌「饗宴」(書肆林檎屋)に1976~80年連載。単行本81年白水社、96年同社Uブックス。

 古代人たちは霊魂、魂について、どんな形か、色かを考えた。感じたことをことばで表現した。詩人は古代文明の神話、伝承、宗教思想から彼らの死生観をたどる。

 ヤマトタケル=白鳥伝説など鳥(水鳥、渡り鳥)、昆虫(蝶、蛍、蜻蛉、蜂など)空を飛ぶイメージが多い。青い火の玉、人間の心臓、人の形、薔薇、蓮、樹木。風もある。風は形ではないけれど、感じることができる。ことばで表現できる。千の風になって~

 古代人の死生観を振り返ることは現代人の存在を考えること。神話や伝承は宇宙、自然、人間社会のできごとをことばにして伝える。

……人はみな、ひとりひとりがつかのまの原人(プルシャ)なのである。〉

プルシャ=インド神話の原人。

(平野)