4.2 朝の新幹線で娘と孫ふたり帰って行った。家人が同行、ついでに息子の顔見に行く。玄関先で姉がギュッてしてくれて、「ギュットバイ」。
ヂヂは留守番、洗濯、掃除。図書館に孫の絵本返しに行って、自分のご飯を作る。のんびりのびのびは久しぶり。いつでものんびりしてるやん! ポッカリ空いた時間、ちょっと昼寝。
■ 小島貞二 『高座奇人伝』 ちくま文庫 2009年 元版は1979年立風書房
明治・大正・昭和の落語家はじめ芸の世界の名人・人気者を紹介。
鼻の円遊、ヘラヘラの万橘、ラッパの円太郎、テケレツの談志は落語界の「珍芸四天王」。高座で歌って踊って大人気。三味線漫談の三亀松、爆笑王・歌笑、それに今日の人権意識では不適切表現のキャッチフレーズを持つ芸人たち。
芸は一流だが、私生活は破天荒・自由奔放・奇人変人。一般社会の常識やら行儀良さを求められても、無理。飲む・打つ・買うは芸の肥やし。貧乏、借金なんか気にしない。稼いだ金は使ってしまう。他人のお金も気にしない。遊びがすぎて身体を壊した人、気が狂ってしまった人もいる。
六代目三遊亭圓生の芸談・芸人回顧にも登場する人たちだが、小島は個々の芸人の面白く哀しいエピソードを語る。
小島(1919~2003年)は愛知県豊橋市生まれ。漫画家を目指して上京するが、体格の良さを見込まれて相撲部屋にスカウトされた。相撲で出世できなかったが、当時から雑誌に寄稿。戦後、芸能記者から放送作家、演芸評論家に。
解説、岡崎武志。
(平野)