2022年12月17日土曜日

井上ひさし うま 

12.14 会社の会議、管理人仲間が集まるのは3年ぶり。この間退職した先輩あり、新入社の人もあり。指折り数えれば、私は勤務丸8年。

 PR「熱風(GHIBLI)」(スタジオジブリ)12月号津野海太郎「もうじき死ぬ人」連載開始。

〈八十代も半ばになると、老人として生きていることに飽きてくる。飽きるというか、「このまま老化のつづきとして、この世から淡々と消えていくのも、ちょっとなあ」という揺れのごときものが、どこからともなく生じてくるのです。〉



12.15 冷たい! 冷え込みました。今年もあと半月。世間の皆さんは忙しい。

BIG ISSUE445、おまけポストカードいただく。特集は「私のサードプレイス」。家でも職場でもない、第三の居心地の良い場所。



「朝日」夕刊、季村敏夫による安水稔和追悼記事。



12.16 孫電話。妹は絵本めくってとキーボード演奏して動き回る。姉は自分で髪を三つ編みにするのに一生懸命。

家人「神戸に来たらヂヂの頭も三つ編みしてあげて」

姉「ヂヂ、毛ない」

人の髪の毛で漫才するな! ヂヂバカちゃんりん。

 

■ 井上ひさし 『うま――馬に乗ってこの世の外へ――』 集英社 1700円+税



2021年末、井上ひさし未発表の戯曲が見つかり、テレビ番組で紹介された。井上が学生時代に小さな劇団の演出家に渡していたもの。

戦国時代羽前の国の小さな村が舞台。主人公・太郎は死期の迫った老母と馬1頭を連れて村にやって来る。地主に、黄金の糞をする、と言って馬を売る。地主は嘘とわかって、馬を殺し、太郎に暴行、金を取り返す。太郎は馬の皮と死んだ母親の身体を使って、地主・村人から金をまきあげる。

東北の伝説・民話をもとにした悪漢物語。地主に逆らい、母のことばや観音の説教にも従わず、自分の力のみで世間に立ち向かう。井上自身の青春の姿だろう。

(平野)