2022年12月24日土曜日

とっておき名短篇

12.21 仕事休み。大阪あべのハルカス美術館「アリス へんてこりん、へんてこりんな世界」。他に用事ないので、まっすぐ帰る。

電車内の伴は、『パンデミックの時代に』(ギャラリー島田、頒価300円)。ギャラリー毎月発送の通信に連載。コロナ禍の芸術家、支援者ら、ギャラリーと縁ある人たち28名、それぞれの活動、考え。

訃報、俳優・あき竹城。ご冥福を。

 


12.22 図書館、西村貫一調べ。1939(昭和14)年4月貫一がゴルフ談義を新聞「神戸日日夕刊」に寄稿。貫一がまとめた『西村旅館年譜』に記事コピー掲載。初めて知る新聞紙名、ネット検索に引っかからない。司書さんに訊ねたら調べてくださった。確かに存在した。1925(大正11)年楠町7丁目で創刊、4ページの夕刊紙。のち栄町に移る。「日本経済新聞」に改称。1940(昭和15)年政府による新聞統廃合で廃刊。さすが調べる・探すのプロ、本や資料を駆使。ありがとうございます。

 午後、花森書林に寄って、食品買物して、本屋さん。肝心のパン買い忘れ。出かける前に用事を確認したのに、ヤレヤレ。

 年賀状作成。おバカ賀状、ヂヂ来年70歳。

■ 北村薫 宮部みゆき編 『とっておき名短篇』 ちくま文庫 2011年初刷

手持ちは20218



 穂村弘「愛の暴走族」 蜂飼耳「ほたるいかに触る」 川上弘美「運命の恋人」 塚本邦雄「壹越」 飯田茂実「一文物語集」より『0108』 戸板康二「酒井妙子のリボン」 深沢七郎「絢爛の椅子」「報酬」 松本清張「電筆」 大岡昇平「サッコとヴァンゼッティ」 岡田睦「悪魔」 北杜夫「異形」

 恐怖小説集ではないけれど、怖い話が集まった。

 馴染みのない作家2名。

「飯田茂実(しげみ)」は1967年生まれ。作品は不思議な超短篇。星新一のショートショート、足穂の『一千一秒物語』ともちがう。ダンス、音楽、文学、美術など「様々な芸術ジャンルを体現しながら統合していく活動」。

〈妻子を捨てて国外逃亡してきた男が、毎晩隠れ家の周辺をうつむいて散歩しながら、「あの角を曲がると向うから妻たちが歩いてくる、今夜こそ」と胸を高鳴らせている。〉 

「岡田睦(ぼく、資料によっては、むつみ)」は以前に林哲夫さんブログで老人小説の紹介があった。1932年生まれ。消息不明らしい。

(平野)