■ 花房観音 『黄泉醜女 ヨモツシコメ』 扶桑社 1600円+税
女流官能作家・詩子が婚活連続殺人事件被告「さくら」の周辺取材をして、事件の真相に迫る。
「黄泉醜女」は日本神話から。イザナギが死んだ妻・イザナミに会うために黄泉の国に行く。彼は見てはいけないと言われたのに妻の醜い姿を見てしまい、逃げ出す。彼女は怒り、黄泉醜女たちにイザナギを追わせるが、醜女は彼が投げるものすべてを貪り食う。
《底なしの欲望を持つ――餓鬼よね。あの地獄絵によく登場する、餓鬼。(後略)》
9月12日(土)大阪堂島の古書店「本は人生のおやつです!」(本おや)トークイベントにて。
わが観音様に2年ぶりにお会いできました。サインいただきました。
「本おや」では20日まで「本おや古本市!」を開催。
15日(火)にもトークショーがあります。
『「本屋」は死なない』(新潮社)の石橋毅史さんと名古屋の古書店・シマウマ書房店主が出演します。
永江朗さんが新聞書評(共同通信配信)に続いて、雑誌『ミーツリージョナル』10月号「本のむこう側」でも取り上げてくださいました。
《書店はたんに本を売るだけの場所ではない。人と人をつなげ、あらたな関係性を生んでいく。(中略)人間がやることなので、どうしても好みや価値観が出る。好きな作家、重要だと思う作家はプッシュされるが、そうでない作家や作品もある。それについて怒る人もいるかもしれないが、そうしたデコボコがあるから生身の人が売る書店はおもしろい。(後略)》
永江さん、ミーツの皆さんありがとうございます。
(平野)