■ 『ほんまに』連載から(1)
空犬太郎 「それでも『町には本屋さんが必要です』(と言いたい)… 町本会以降の本屋さん」
「町には本屋さんが必要です会議」の活動は2014年末でいったん終了。でもね、本屋応援活動はずっと続いています。こちらを。
本稿では「町本会以降の本屋」=2015年の出来事をまとめる。
● 止まらない新刊書店の閉店連鎖● 新しい書店の登場・町本会から生まれたもの
● 町の本屋のおやじさん
髙田郁 「旅先の本屋さん」
《仕事でもプライベートでも、よく旅をします。旅先で必ず訪れるのが、その土地の本屋さんです。たとえば初めて訪れた場所であっても、本屋さんのドアを潜って棚を眺めると、どこか懐かしくて、妙に心強く思えるのです。
誰も知る人が居なくても、何とかなりそうだ、と信じられるから不思議です。》
作家になる前から毎年訪れていた北海道陸別。冬の夜、雪の中を一人歩く。本屋の明かりを見つけて「幸せな心持ち」になる。名乗らず通っていた。当地ゆかりの作品を書いて、「作家として」挨拶に行った。すでにお店の人とは顔見知りになっていて、照れながらお礼。
山本書店、「小さな本屋さんですが、何とも居心地の良いお店」。石橋毅史 「馴染みかけの町へ 2 台湾編」
本屋を取材するフリーランスライター。近著『口笛を吹きながら本を売る』(晶文社)。
台湾での本屋取材の合間に覗いたお茶の店でのこと。店主が片言の日本語で説明して、3種類のお茶を選び、時間をかけて淹れてくれる。店主は穏やかな笑顔で高いものを勧める。「たしかに、いちばん香りがよく、美味かった」。この旅で唯一の「ちょっと値の張る買い物」だった。店主は何十種類のお茶から石橋の身なりや雰囲気を判断して、「提示すべき三つの茶葉を即断」していた。
《折を見て訪れたい場所が、またひとつ増えた。》
それで現地の本屋のこと。
《出会った小さな本屋たちは誰もが政治や生活困窮者の救済といった社会問題に熱心で、それが本屋としてのアイデンティティになっているようだった。この波は日本にもやって来るような気がする。》
(平野)『ほんまに』販売協力の本屋さん追録
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「毛、なくなったなあ」って、あんまり失礼じゃあーりませんか!