■ 『そして 谷川俊太郎自選詩集』 下田昌克絵 銀の鈴社
1600円+税
「子どもにもわかる言葉で真実の世界をうたう個人詩集のシリーズ」
谷川は1980年にこのシリーズで『地球へのピクニック』を出している。それ以降の谷川の詩集から1冊1篇選ぶ。
「まえがき」より。
《詩が読みたくなるとき、詩が書きたくなるとき、私たちは日々の生活で感じている苦しいこと、悲しいことを心の中にためこんでおかないで、言葉で解放しよう、言葉で美しいもの、楽しいものに変換しようとしているのではないでしょうか。(略)》
詩人は子どもたちが「たとえひとつでも好きな詩」に出会えることを願っている。
下田がえんぴつで描く絵は全ページつながる。(平野)
6月27日朝日新聞「朝日歌壇」入選歌から。
いますこし本屋を続けゐたきかな本が紙にて刷られるうちは
(長野県)沓掛喜久男さん