4.27 新聞に古本屋さんたちの取り組みが紹介されている。
高松市の〈なタ書〉が始めたのは自転車での配達、市内限定。よく見かける宅配サービスをもじって、「Uber
Books」。郵送もできる。朝日新聞4.22夕刊より。京都〈古書善行堂〉は従来からネット販売をしている。このたび予算に合せて選書・配送するサービス「善行堂倶楽部」を開始。
伊丹市〈古書みつづみ書房〉は今月初めから夜間の無人販売を始めた。また、一箱古本市の仲間とネット上の「みんなのひとはこ」をオープン。5月6日までの限定。朝日新聞4.27夕刊より。
4.28 ギャラリー島田のDM発送手伝いは自粛、スタッフさんたちゴメン。
「くとうてん」がお手伝した本、倉掛喜八郎『タコとミカンの島 瀬戸内の島で暮した夫婦の話』(シーズ・プランニング)。
〈声をかけると、男はチラッと私を見て、一瞬まばたきしたような。やせ細り、面長のほおがこけてシワ深い。長袖木綿シャツをはだけた胸にはアバラ骨が浮き上がる。(中略)大病でも患ったのか、腰が「く」の字に曲がる。だが、日焼けして精悍な漁師の風貌だ。〉
奥さんは微笑みを返してくれる。小柄ながら、男のような大きなこぶしをしている。
あとで無住の由利島に渡してもらうため町役場で紹介されるのがこの夫婦。以前からの知り合いのように接してくれ、濃密な取材が始まる。漁、ミカン畑、島の歴史、子ども時代、夫婦の暮らしなど。両島は親子島、二神の島民は漁業組合員でみな平等。相互扶助の精神で貧しい者は由利島で畑を作る「困窮島の制度」がある。
倉掛の作品。手持ちの本『えほん 神戸の港と船』(のじぎく文庫、神戸新聞出版センター、1981年)と海文堂のPR誌の表紙。PR誌は〈Web神戸元町「海の本屋」アーカイブ〉でご覧いただける。
倉掛の作品。手持ちの本『えほん 神戸の港と船』(のじぎく文庫、神戸新聞出版センター、1981年)と海文堂のPR誌の表紙。PR誌は〈Web神戸元町「海の本屋」アーカイブ〉でご覧いただける。
(平野)