■ 安野光雅 『マッチの気持ち』 文藝春秋 1600円+税
マッチはどこへ行ったのかしらん
あなたに出した手紙はみんなもどってきたあんなに 好きだとゆうてあるのに
さよならもいわずに
行くなんかあんまりだ
……
マッチの話だけで紡ぐ詩画集。マッチだけではなく、なくなっていくモノへの郷愁。
……
時代が かわったんじゃからほいじゃけど
たのしいことがあったことを
みんな 忘れません
■ 『ほんまに』第16号 くとうてん 476円+税
特集 続・神戸の古本力 続き
○古書店主に聞く ミドルエイジ編 清泉堂書店 倉地さん
(先輩の教え)
店に来てもらうためにその人がほしいものをいかに買いやすい値段で提供するか、そうすることでお客さんがまた店に来てくれる、その繰り返しが大事なんだと。高い値段で売れてしまえばいいというのではなく、常に姿勢として買いやすい値段をつけておけばお客さんがここは良心的な店だということを理解してくれる。
(続く)
(平野)