■ 『gui』 101号(2014.4発行) 102号(2014.7発行)
「宝石」は、本と本を通じて知ったこと、出会った人たち。
あのイベントでケジメをつけた人がいるし、まだ「引き摺っている」おバカもいる。
田村デザイン事務所 非売品
1979年創刊の同人誌、年3回。詩を中心に小説、エッセイ、デザイン、写真。
詩人さんからいただいた。同人で顔見知りの方は、岩田和彦さん、「気まぐれ読書ノート」。
詩人は「海と宝石」を寄稿。
「海」は本の海。 海文堂も? 「宝石」は、本と本を通じて知ったこと、出会った人たち。
「海と宝石(二)」より。
わたしたちも割り切っているので、もう割り切るように。わたしたちも引き摺らないので、もう引き摺らないように。
詩人が主宰する古本市に出品したFが詩人に申し上げた言葉。
店が閉まったのは、書店員であるわたしたちの責任です――
これも古本市に参加したKの言葉。
……海はもう静かに凪いで、一つの風景画になっている。「引き摺らなくていい、割り切りなさい、あなたのせいではない」。書店員さんたちはやさしい。お店がなくなってからも、まだ。
海文堂は、いつどんなときも微笑んでわたしを待っていてくれたやさしい本屋さんだった。
たくさんの方がいろんな思いを持ってくださっている。ありがとう。
詩人は【100年イベント】をずっと手伝ってくれた。最後の日のパーティーには髪を切って出席した。あのイベントでケジメをつけた人がいるし、まだ「引き摺っている」おバカもいる。
(平野)