■ 10.18「髙田郁講演会」
10.18 14:00~ 神戸市産業振興センター内 ハーバーホール
神戸新聞ブッククラブ(KBC)主催
主催者のご好意でF店長、Y子さん共々控え室まで入れていただき、終了後の呑み会にも参加。スタッフ用缶バッジまでもらった(ポストカードは全員もらえる)。ありがとうございます。同席した皆さん方は、「なんで閉店した店のおっさんが」と思われたかもしれません。すみません、おじゃましました。
講演会の司会は毎日放送アナウンサー・水野晶子さん。髙田さんとは漫画原作者時代(ラジオの台本も書いた)からのつき合いで、小説を書くことを勧めてくれた恩人。現在もイベントに協力、二人が並ぶとトーク会も“漫才”になるという息の合った名コンビ。髙田さんは水野さんの番組「しあわせ五・七・五」(MBSラジオ、毎週土曜日5:15~)の川柳常連投稿者だが、毎回ボツ。ヘタらしい。情実コネとか友情とかオマケなしの関係がよい。でも、“漫才”のネタにはなる。
高田さんはいつものように化粧なし、髪もセットしていない、服装も地味。顔出し(写真・映像)しない。それでも聴衆に家に帰ったら「キャメロン・ディアスみたい」と報告せよと要求する。誰もしないが。
さて、講演。「みをつくし料理帖」完結した今だから話せる制作秘話を披露。
全10巻、ストーリーは最初から決めていた。例外は“小野寺数馬”(御膳奉行)、編集者の意見で「謎の武士」を登場させた。主人公・澪の料理人の道に大いに関わる“数馬“と“元斎”だが、ファンの支持は真っ二つに分かれるそう。
ファンに不評だった“又次”の死も最初から決めていたこと。髙田さん自身一番思い入れのある男性が“又次”だった。その死は数馬派・元斎派両方から非難された。
聴衆の皆さんは熱心なファン、次々明かされるエピソードに一々納得の声を上げる。最後の質問コーナーでも、「化物稲荷の世話は誰がするのか」「太一の将来は」など、皆さんの登場人物への思い入れの強さがわかった。
髙田さん、水野さん共、【海】のことに触れてくれた。町の本屋への思いも語ってくれた。感謝感謝。
会場で懐しいお客さんたちにもお会いできた。よかった、よかった。
当日は虎団の日本シリーズ出場が決定し、呑み会は大盛り上り。鯉ファン・燕ファンは肩身が狭いが、まあ毎年残念の虎ファンに花を持たせてあげましょう。
(平野)