◇ 【海】史(9)―6
■ 『神戸読書アラカルテ』(6)
週刊時代40号をざっと紹介してきた。
出版業界の話題、【海】のブックフェア・イベント、ベストセラーから地味な郷土本まで紹介して、「本のこと」を知ってもらう。また、本屋の弱点・欠点をあえて申し出て、決して「言い訳」をせず、「改善・努力」しようと意思表明する。外部の人たちの寄稿も加えて、この「紙」を多くの人に「読んでもらいたい」という熱意がある。
(外部の寄稿については後日まとめて)
小林が「本屋の青たん」というエッセイをシリーズ化している。この時点で書店員4年目のまだ「青たん」(新米・アホと自虐?)の失敗と反省を綴る。著名な著者を知らずお客さんに教えてもらう、専門知識不足、問い合わせの本が見つけられない……。そのたびに「本屋の基本」について真剣に考えている。回が進むと読書論・出版論。担当の理工学書客注入荷日数調査も。
『週刊~』は第40号(11月5日号)をもって終刊。「残念ながら」ではなく、「月刊」という新しい段階に進む。
最終号のラインナップ。
●出版界ちょっといい話 島田誠 ベテラン校正マンの話。
●今田中学校の下中文庫 兵庫県多紀郡今田町にある中学校に、平凡社創立者・下中弥三郎が寄贈した【文庫】。
●新しい子どもの本棚 フォア文庫紹介。
●ヨガのすすめ (小倉)の署名あり。ブックフェアをしたのだろう。
【週刊読書アラカルテ あとがき】
――今年1月の初めから発行を続けてきました『週刊神戸読書アラカルテ』もこの号、このページが最終となりました。ながい間ごらんいただき有難うございました。間違いや見苦しい点があったことも今となってはお許しください。
こんな一枚ものの週刊紙を出すのにさえ、随分苦しい時がありました。一冊の本のむこうに、その本のオモテとウラに生きている(原文傍点)人間がいるということ、そのことが見えてくる時に、僕は充実感を覚えます。素直な一人の人間になれた気がします。
今度は月刊でみなさんにお届けします。ご期待ください。――
◇ ヨソサマのイベント
■ 震災を忘れない集い 『地震のはなしを聞きに行く~父はなぜ死んだのか』
1/19(日) 開場13:00 開演13:30~16:00
尼崎小田公民館ホール 無料 先着200名
主催 地域を結ぶ笑顔の会 awaumi22@wi.kuanet.jp
◇ 『ほんまに』第15号新規取り扱い店
東京・西池袋の古書店「古書ますく堂」 090-3747-2989
ありがとうございます。
(平野)
◇ NR出版会HP連載 NR版元代表インタビュー
「冤罪をなくすためには、弁護士を支援する必要がある」現代人文社・成田壽信さん