◇ 【海】史(10)―6
■ 『月刊神戸 読書アラカルテ』(6)
「つつみたかひこ」(その2)
第6号「モントレイの本屋」 アメリカ旅行、本屋探訪記。
「T・T生」名で、
第13号「乱丁亭日常」 5ページ
――どうかHonyasanと発音して下さい。これはKという街のK書店に働くTという書店員第23号が、誰にでもしゃべる話である。彼はもう30を越しているであろう。が、一見したところは、いかにも若々しい狂人である。――
自ら“狂人”と称し、読者、本屋、同僚たち、業界問題を語る。
――読者が本を手に入れるためには、読者は重い罰を受けなければならないのではないか。そして最悪の罰は書店員と疎遠になることである。……――
島田社長のこと。
――美術書担当のS氏は正義の人である。(ニーチェを引いて)S氏はかく語りき、おお、人間よ!! 本をして本たらしめている原理の、ディオニソス的とアポロ的という、絶えず読者の人口に膾炙する両概念を見よ、と。
島田が開催している音楽コンサートをディオニソス的、ギャラリーをアポロ的と言う。
日本文学担当のO嬢は「神秘的な女性」。
――O嬢が書物に触れると、その書物はまさにエネルギッシュな魂のゆるやかな形成を認識することを我々に教える一種の修業の書に変わっていく。――
外国文学、人文担当のH氏は「修業僧」のごとく、祈願している。
K氏=小林は「謙虚な人」。
――正確な仕事、白いカッターシャツが似合う、以上の2点から彼はダダイストである。トリスタン・ツアラにそっくりではないか。――
―― ダダ運動23宣言 ◎もうごめんだ、海事なんか、機械なんか、語学なんか、教育なんか、電気なんか、地図なんか、郷土なんか、新書なんか、文庫なんか、ありとあらゆるもの、もうたくさんだ、何もかも、何もかも。もはや視線はいや。もう言葉はいや。けれどもぼくらはダダ。読者のみなさん、僕はほんとにみなさんが好きだ、ほんと崇拝しているんだよ◎――
――以前は、もしおれの思い出がたしかだとすれば、K書店におけるおれの生活はひとつの饗宴(うたげ)であった。そこでは、あらゆる本が流通していた。そこでは、あらゆる雑誌が並べられていた。ある夕ぐれ、おれは、本屋を、俺の膝の上に坐らせた。苦々しい奴だと、おれは思った。それで、おれは奴に毒づいてやった。――
私の読解力では真意をつかめないが、本と読者と本屋と海文堂と仲間が好きだ、ということなのでしょう。
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