2014年2月2日日曜日

月刊 Blue Anchor(3)


 【海】史(14)―3
 『月刊 Blue Anchor』(3

 第4号から表紙の絵が万浪一良(小林の記憶ちょっと不確か)に代わっている。船が好きな顧客。

4 25ページ
 
 

芦谷川慕情  多田繁次

雑木林の歴史を見て来た――丹生の自然を守るために――  兵庫県勤労者山岳連盟

太宰治のはがき  坂本哲男

山科のたぬき  木山蕃

真説かぐや姫  室井綽

汽笛(上)  角本稔

ぶっく・えんど 

郷土誌の窓  N

海文堂案内板

 多田は登山家。『兵庫の山やま』(神戸新聞出版センター)など著書多数。

 坂本はどういう人か不明。戦争末期、東京で学生生活。いつ赤紙が来るかという時。太宰に会いたいと手紙を出すと、返事のはがき。カボチャを持って三鷹の太宰宅に。
――玄関に入ると、膝小僧を抱き、柱にもたれてボンヤリしていた太宰治。『米はある』といい、それではと、ごはんを炊き、カボチャを煮て、ほとんど何もしゃべらずに二人して食べた思い出。そのあとで、太宰さんは、井原西鶴の戯作性について、あたかも独白をしているように、時には、歯の欠けた顔にうっすらと微笑を浮かべながら、いろんなことを語ってくれた。そして、情死事件。……――
 毎年桜桃忌にそのはがきを取り出す。
「わが青春時代を繰る喪章のついている心懐」と語る。

 室井は「竹博士」と呼ばれた研究者。

〈ぶっく・えんど〉では本と読書に関する話を紹介。小林でしょう。この号では、「読まれ権」=イギリスの図書館で著者に補償金支払いを制度化。点字図書目録など。

〈案内板〉 陶芸書フェア。有名陶匠制作のぐい呑プレゼント。ポートピア国際会議場での美術展案内。

 

5 15ページ
 
 

ピノチオとピノキオ  植村達男

汽笛(中)  角本稔

ぶっく・えんど

郷土誌の窓

 

〈ぶっく・えんど〉 丸木位里、俊夫妻「原爆の図」展覧会のお知らせ。学術出版社の割引謝恩セールの案内(読者が直接出版社に申し込み)。

〈案内板〉 ニュージャーナリズムコーナー新設。
 
(平野)