2014年2月28日金曜日

かないくん


 谷川俊太郎作 松本大洋絵 
 
『かないくん』 
 
東京糸井重里事務所 1600円+税

企画編集 糸井重里  
ブックデザイン 祖父江慎+鯉沼恵一

 詩人と漫画家がつくった絵本、テーマは「死」。

 60年以上前の友だちの死をおじいちゃんが描いた。

「死を重々しく考えたくない、

かと言って軽々しく考えたくもない」

独り言のようにおじいちゃんが言う。

「この絵本をどう終えればいいのか分からない」
 

 帯に、「谷川俊太郎が、一夜で綴り、松本大洋が、二年かけて描いた」とある。「ほぼ日刊イトイ新聞」サイトに詳しい案内、二人の対談があります。


谷川が一日で書いて、しばらく寝かせていた。絵は松本の名が一番に挙がったが、連載の仕事があり、絵本は「同時にやれる仕事ではない」し、絵本は描いたことがないので、決断まで時間がかかった。

―― 谷川さんはこれを書くまでに82年かかっているともいえます。

(谷川) いや、赤ん坊のときに詩は書いていませんから、ま、60年くらいでしょ。 「谷川・松本対談」
 
(平野)

 スタンダードブックストアあべので買った。
 谷川の「チラ詩」(ナナロク社)ももらった。有料メールマガジンの形で詩を配信するそう。

尚、『かないくん』は「ほぼ日」サイトで購入すると特典があるそうです。