◇ 【海】史(14)―7
■ 『月刊 Blue Anchor』(7)
☆第13号 38ページ
敏馬・そしてみるめの関 松本翠耕
赤松氏研究の思い出 藤本哲
昭和五七年に読んだ本から 植村達男
私の楊貴妃――『長恨歌』の思い出―― 真砂早苗
メリケン波止場(中) 角本稔
ぶっく・えんど
郷土誌の窓
海文堂案内板
松本は郷土史研究家。著書、『消されていた神戸古代史』(神戸新聞出版センター、1978年)。敏馬(みるめ、みぬめ)は古代瀬戸内海の関(灘区岩屋)、難波の津を出た船がここで通関検査を受けた。万葉集に多く詠われている。敏馬神社は水の女神。
藤本も郷土史研究、小学校教師。
真砂は不明。平家物語の研究者で同姓同名の人がいるのだが、「?」。
〈ぶっく・えんど〉
在日外国人向け日本語教科書を、神奈川県逗子の主婦が自費出版のニュース。
大阪のエスペランチストが病をのりこえ、10年かけて「日本語-エスペラント辞典」を完成。
〈郷土誌の窓〉
君本昌久『詩人をめぐる旅』(太陽出版)紹介。
〈海文堂案内板〉
ギャラリー案内、「詩と書画展――生存の疼きと証しの中から」 小野十三郎、白石かずこ、宗左近、中村真一郎、野間宏、埴谷雄高、堀田善衛、松永伍一他、35名。
外人墓地に眠る人々 谷口利一
旅先で会うこと 坂本哲男
子どもと本――児童館の子どもたち―― 岡田昭三
赤い靴はいてた女の子――博物館見聞記―― 真砂早苗
メリケン波止場(下) 角本稔
ぶっく・えんど
郷土誌の窓
海文堂案内板
谷口は1951年から80年まで外人墓地管理人。神戸の外人墓地は1867年(慶応3)12月アメリカ水兵を港近くの小野浜に埋葬したのが最初。戦後、再度山修法ヶ原(しょうがはら)に移転。外人墓地から見た近代神戸。
坂本は2回目。若き日、旅したパリで偶然出会った3人の著名日本人。
岡田は児童館館長。子どもたちの読書環境について。
真砂も2回目。宝塚に住んで2年目とわかる。神戸市立博物館探訪記。平家の話が出てくるので、前回(?)にした人と同一かも。それでも「?」。
〈ぶっく・えんど〉
紙の発明は後漢の蔡倫(紀元105年)とされてきたが、もう少し古いらしいという話。
〈郷土誌窓〉
保育社カラーブックスの“神戸本”紹介。
賀川豊彦の伝記、薄井清『一粒の麦は死すとも』(家の光協会)、『ひょうごの野の書』(神戸新聞出版センター)他紹介。
(平野)