2014年3月26日水曜日

【海】史 アート・エイド・神戸(4)


 【海】史(23

 アート・エイド・神戸(4

基金の状況

 確たる資金計画はなかった。「亀井基金」の支援、チャリティ(美術展・音楽会)の売り上げ、詩集出版売り上げでの収入を、芸術関係者緊急支援、文化活動助成に使った。

 私たちの活動は芸術家の自立を基本としており、その資金を企業や、行政や、被災地外から集めようとした訳ではない。資金獲得活動もほとんどしてこなかった。それは私たちの活動の結果として獲得した資金と、私たちの活動を認めて寄せていただいた基金からなる。
 すなわち、文化活動でえた資金を、再び文化活動へと循環させていくソフトバンクとしての役割をアート・エイド・神戸が果たしたということだ。

951118日現在の活動報告を見る(写真、25.7×48cmを四つ折)。
 収入合計14,775,533円 チャリティと詩集、個人・団体からの寄付。
 支出合計10,650,759円 芸術家支援、コンサートなど後援・助成、諸経費。
 伊勢田委員長の挨拶より。
 多くの市民が疲労の色を濃くしながらも復興に向かっているなか、アート・エイドの運動は広がりつつある。

このアート・エイド・神戸の運動は、当初、神戸の芸術文化復興のための起爆剤であればよい、との考えから出発しました。ですから、それは半年とか1年くらいの短期間で終了してもいいのではないか、との暗黙の合意が私たち委員の間にあったのです。しかし、どうやら1年そこそこで、この運動にピリオドを打つわけにはいかない情勢です。美術や音楽、演劇や文学を通して、神戸に活力をもたらし、外見だけではない、より魅力的で美しい神戸の再生に尽力する、という初心の思いをかみしめ、重層する諸問題に足をとられて、へとへとに疲れている市民とともに、歩みを、一歩また一歩、進めてゆかねばならぬのではないかと思います。……

 
 
 
 
 
 後に、(株)フェリシモから支援がある。
「アート・エイド・神戸」については一旦終了。

(平野)