2022年1月25日火曜日

書痴まんが

1.20 寒いけど散髪。ギャラリー島田DM作業。

1.21 「朝日新聞神戸版」に尼崎市の小林書店記事。一昨年撮影の同店ドキュメント映画「まちの本屋」の上映が東京で始まったそう。

孫動画着。姉がおもちゃのピアノを弾く。妹が手を振ってリズムとる。天才ミュージシャンとダンサー! いつもどおりのヂヂバカチャンリン。

1.23 「朝日歌壇」より。

〈この街にのこる一戸の古書店の混めり師走の身を細め合い (我孫子市)松村幸一〉

大阪淀屋橋、落語「桂吉弥独演会」。例年は春の神戸の会に行くのだけれど、初めて大阪会場に。大阪下車は2年ぶり。あっちこっち顔を出したいけれど、目的地のみ。

 積ん読本消化してしまってストックなし。本棚には以前知らん顔して収めた本があるはず。

■ 『書痴まんが』 山田英生編 ちくま文庫 780円+税



1 愛書狂  辰巳ヨシヒロ 西村ツチカ 山川直人

2 本が運ぶ  うらたじゅん こうの史代 コマツシンヤ 森泉岳土

3 奇書と事件  水木しげる 諸星大二郎 石原はるひこ 大橋裕之 黒田硫黄

4 漫画愛  山本おさむ 松本正彦 永島慎二

おわりに  つげ義春

 本、本屋、書き手や版元を題材にした漫画アンソロジー。稀覯書、怪奇、ファンタジー、悲劇あり喜劇あり。本をめぐる人間模様。

(平野)

 

2022年1月20日木曜日

人間晩年図巻08-11.3.11

1.18 内科診療所。待ち時間、後藤正治「藤沢周平評伝」(『文豪ナビ 藤沢周平』新潮文庫所収)を読む。お医者さんはカルテに私の家事や孫のことまで書き込む。

 


1.19 水島新司追悼記事が社会面・文化面・スポーツ面に。

 姉孫から家人の誕生日を祝う手紙。オマケに年賀状用写真の候補2種類も。どれもかわいい、ニコニコ、チャンリンチャンリン。

 

■ 関川夏央 『人間晩年図巻 2008―11年3月11日』 岩波書店 1900円+税



 天寿をまっとうした人、病に蝕まれた人、死因不明の人、事故、自死、そして災害死。「晩年」を「晩年」と認識して死を迎えた人、思いもよらぬ短い「晩年」を過ごして旅立った人も。彼らは若き日・壮年期をどう生きたのか、ひとりひとりの人生と時代を辿る。

「11年3月11日」は東日本大震災。本書最後は、津波にさらわれた家族のこと。奇跡的に助かった愛児が家族に捧げる手紙。

 山田風太郎『人間臨終図巻』は歴史上の人物の臨終と栄枯盛衰を描いた。本書は「現代史の本」。

〈現代史を、直接にではなく表現する手立てはないかと思案し、時代の刻印を受け、また時代そのものをつくった有名人・無名人、その全盛期と晩年の記述で実践してみた。〉

 年老いて「晩年」を生きることは幸せなのだろう。でも、今が「晩年」と意識する人は少ない。

(平野)

 

2022年1月18日火曜日

跳ぶ男

 1.16 「朝日歌壇」より。

〈読みぞめの本のなかなか決まらぬもお正月待つ励みのひとつ (我孫子市)松村幸一〉

〈検定のミスならミスがうれしかり「現代の国語」に小説のこる (水戸市)中原千絵子〉

 本日も午前中図書館。昭和初め発行の貴重本返却。

1.17 阪神淡路大震災27年。あの日、あの冬は寒かった。

 夕刊で水島新司死去を知る。『ドカベン』の選手たちは決してスーパー選手ではなかった。山田は鈍足、岩鬼は悪球打ち、殿馬はピアノに進むかも、里中は体力に不安。次々戦うライバルたちこそスーパーマンだったし、彼らに敗者の美があった。最終シリーズで水島まんがオールスター登場の展開はハチャメチャだけど喜んだ。

直球一本の藤村甲子園、アル中のあぶさん、50過ぎても現役の岩田鉄五郎、他にも欠点弱点だらけのキャラクターたちが活躍する。水島の人柄でしょう。基本的技術、緻密な頭脳戦、心理戦、意外なルールなどを話に取り入れたと思ったら、にわかチームが明訓を苦しめたり、「筋書きのないドラマ」(筋書きあるけど)を描いた。語り出せばキリがない。長年楽しみをいただいた。感謝申しあげます。里中と水原の投球ホームは美しい。

 


■ 青山文平 『跳ぶ男』 文春文庫 770円+税



 貧乏小藩の道具役(能役者)の子・剛(たける)。同じ立場の保(たもつ)は年長の友であり能の師、かつ藩の将来を担う俊才。領地は台地の上、その下を流れる豊かな川は他国の領地。使える土地はすべて畑にして墓場がない。人が死んでも川原に埋めて、大雨で流されるままゆえ墓はお参りするだけの場所。保の思いは、この国をちゃんとした墓参りがきる国にすること。その保が刃傷沙汰で切腹。剛は保の面影とともに能の稽古に励む、跳ぶ。16歳の藩主が急死し、剛がその身代わりに仕立てられ江戸に。次の藩主として養子を迎えるまでのつなぎ役だが、その任務は重い。

 江戸時代、能は武士社会の式楽。単なる社交・趣味の芸能ではなく、政治上の儀式だった。藩重役は剛の身体能力・能の技量をもって幕府の支援を得て、改革、人材育成を目指す。剛に賭ける。ところが、大名・幕閣たちは能を愛し、きわめようと、高潔そのもの。生臭い政治とは無縁。剛は「想いも寄らぬ」考えで自らの身体を差し出す。

剣ではなく、頭脳ではなく、能=身体。能のことはまったく知らないけれど、著者の「能」論・身体論に圧倒される。すごい話を読んでしまった。 

カバーの絵は、須田国太郎「イヌワシ」。

(平野)

 

2022年1月16日日曜日

旅の絵本&ドク・ホリディ暗誦

1.11 本屋さんのWebサイトを見て、安野光雅『旅の絵本 Ⅹ』(福音館書店)発行を知る。一昨年12月著者逝去。アトリエから遺稿が見つかった。亡くなっても読者を喜ばせてくれる。

 


雑誌『演劇界』が4月号で休刊。歴史ある雑誌、歌舞伎ファンは多いだろうに。

 映画ミニシアター「岩波ホール」7月末閉館。コロナの影響あるでしょうが、他に何かあるのか?

 

1.12 布団に入って、岡崎武志『ドク・ホリディが暗誦するハムレット』(春陽堂書店)。ライター仕事のこと、映画、テレビドラマ、音楽、旅、文学散歩など、すべて本、文学、作家の話に通じるエッセイ集。表題エッセイは、映画「荒野の決闘」に出てくるセリフについて。私はデビュー50周年の歌手にインタビューした話に食いついた。小さい頃から童謡歌手なので芸能生活はもっと長い。高校時代ラジオから流れてくる歌にうっとりしていた。自分がインタビュー役になる妄想のまま寝入る。


 

1.15 孫動画。妹は離乳食催促。姉はハイハイしている妹のそばでダンス、踏みそうで踏まない。

 図書館で元町学校史調べ続き。「美濃部達吉」本、教会の福祉事業。

(平野)

2022年1月11日火曜日

寄席切絵図

1.6 新年第一回積ん読本仕入れ。右手に野菜、左手に本雑誌、背中丸めてひょこひょこ歩く。

Web版「みなと元町タウンニュース」更新。拙稿は先日お知らせのとおり誤記あり。中列上から4行目、「12月16日」は「12月8日」の間違いです。たいへん恥ずかしい。

https://www.kobe-motomachi.or.jp/motomachi-magazine/2022/01/02/townnews353.pdf

                                                          1.7 前回紹介の南陀楼綾繁本。神戸に縁ある方々が登場。懐かしい本屋、現役古本屋さん、編集者、画家の名前が出てくる。「コーべブックス」限定本コーナー担当者の思い出を語る人がいらして驚く。

1.8 ジャーナリスト・作家、外岡秀俊が昨年末に亡くなっていたニュース。私は本屋の店頭で学生時代作家デビューや新聞・著作での活躍を知るだけ。ご冥福を。

図書館。元町学校史。聖公会宣教師がつくった「乾行義塾(けんこうぎうじゅく)」で学んだ憲法学者のこと。天皇機関説の美濃部達吉(1873~1948年)。加古郡高砂町(現在高砂市)生まれ。地元の中学校が廃校になったため、神戸に嫁いだ姉宅に身を寄せ、約2年「乾行」に通った。上京して予備校から第一高等中学校に進学するも、留年あり、腸チフス罹患も。

1.9 「朝日歌壇」より。

〈山に向き親爺は何時も渋っ面山根屋書店は百年目なり (長野県)沓掛喜久男〉

六代目三遊亭圓生『寄席切絵図』(岩波現代文庫)をボチボチ読む。明治末から大正・昭和の寄席の思い出。講談、義太夫、浪曲、それぞれ専門の席もあった。大正時代東京市15区内で90超、郡部に約40軒。お江戸の地理は皆目見当つかないけれど、名人の語りを楽しむ。両国米沢町にあった「立花家」の場所を、ちょっと説明しにくいと言いながら、浅草橋、両国橋、米沢町、神田川、柳橋、薬研堀……、横丁、噺に出てくる料理屋、路地……、「右ッかわ」「左ッかど」「道っぱた」と懇切丁寧。

寄席の名前由来、建物の造り、場内の雰囲気、席亭とその家族関係、経営内容、芸人とその芸、周辺の町並み、商店など記憶明晰。当時の詳しい地図多数。



(平野)

2022年1月6日木曜日

古本マニア採集帖

  1.2 出版営業50年のカネさんから年賀状に、引退して故郷で焼き芋屋兼図書館を営む決意。今秋オープンの由。昨年NR出版会くららさんからお話を聞いていたけれど、ほんまやったんやー。焼き芋と本の組み合わせ、どんなふうに思いつかれたのか。

元町原稿に着手、早々からえらいなあ。神戸元町学校史とキリスト教。

今年は3連休がたくさんあるそう。ということはヂヂのパート仕事も休みが増加、給料減少……、あわれな姿。

パンを買いに神戸駅まで。駅、湊川神社周辺は人と車いっぱい。昨年と比べて人出多。

1.3 ゴロウさんからお年玉メール。親戚のおじさん=詩人さんのダンディな写真。

1.4 近所のスーパーはまだお休み中。神戸駅まで買い物。湊川神社参拝。

仙台イラストレーターのお相撲日記『このジュンコ 場所中につき』(佐藤ジュンコ著、button)。令和2年5月場所~令和3年9月場所のテレビ・ラジオ・ネット実況視聴、仙台巡業場所観覧など相撲のある日だけ描いた日記。A5ペーパー29枚。相撲愛いっぱい。コロナで開催できない場所もあったけれど、力士も解説者もアナウンサーも行司もみんな大好き。力士の無事を江戸時代の力士・谷風像に祈る。


 

1.5 初出勤、休憩時間に須磨寺お参り。

 孫食事動画。妹は果物食べて笑顔。姉は野菜くわえてしゃべって笑顔。ヂヂも笑顔でちゃんりん。

■ 南陀楼綾繁 『古本マニア採集帖』 皓星社 2000円+税



「日本の古本屋メールマガジン」連載。古本でご縁のある人、古書市などで袖すりあった人、36人に取材。ただ本屋巡りを楽しむ人、特定の著者や作品を蒐集する人、調べ記録する人、古本を仕事にする人……。それぞれの楽しみ、趣味、研究、そして情熱と執念。

〈ひとりの人生には紆余曲折があり、それを「古本」という観点でまとめるのひは強引さが付きまとう。こんなまとめかたでいいのかなと毎回悩みながら、おぼつかない手つきで採集した話を標本箱に収めた。〉

                                                              (平野)

2022年1月1日土曜日

謹賀新年 快刀乱麻

 謹んで新年のお慶びを申しあげます

二〇二二年 令和四年 壬寅 

我が家の長女は寅年

ヂヂババはチチハハの時代から

ずっと虎の子を抱えていたと今頃気づいた次第

孫は寅の子の虎の子

やっぱりたからもの

女の子ゆえドラ息子になる心配なし

新年早々ヂヂバカちゃんりん

今年もよろしゅうお願いします

 

1.1 神戸は寒いけれどすっきり晴天。氏神さんにお参り。



あとは例年どおりの食っちゃあ寝てのぐうたら正月。YouTubeで桂米朝師匠正月落語「正月丁稚」「七福神」。

最初の本、北村薫『中野の父さんの快刀乱麻』(文藝春秋)をめくる。文学の謎、本の謎を見事に解決するお父さん。凡人(私)は何とも思わず読み過ごすばかり。

〈本との出会いは一期一会。/目的があって検索するパソコンと違い、ふとしたところで巡り合う、それが古書店巡りの醍醐味だ。〉 

 


 娘一家の年賀状ににこにこにんまり、ちゃんりんちゃんりん。

年賀状孫の笑顔は福の神 (よ)

                                                                 (平野)