2022年10月11日火曜日

追悼 安水稔和

10.8 6日「朝日新聞」夕刊に〈竹中郁と小磯良平――詩人と画家の回想録――〉の紹介があった。ふたりのパリ遊学中の動画フィルムが公開される。行かねば。108日から1218日、神戸市立小磯記念美術館。

 


10.8 桂米團治独演会、けんみんホール。女性ファン多数。

10.9 新聞訃報。音楽家・一柳慧、89歳。

「朝日歌壇」より。

〈吾の一首並ぶ頁に栞ひも置きて返却朝日歌壇二〇二一 (堺市)平井明美〉

「朝日俳壇」より。

〈秋灯や佳境に了(おわ)る未完本 (所沢市)荻野オサム〉

 一柳さんの父上・信二氏も音楽家。詩人でもあった。竹中郁らと同人誌「羅針」を発行。

10.11 毎日新聞のネットニュースで訃報。神戸の詩人さん・安水稔和(やすみず・としかず)が8月に亡くなっていた。90歳。

https://mainichi.jp/articles/20221010/k00/00m/040/143000c

神戸新聞NEXTも、

https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202210/0015710499.shtml

 業績や経歴は新聞記事をお読みください。

 個人的には、新聞で著書『神戸 わが街』(神戸新聞総合出版センター、2016年)の紹介をしたところ新刊書を贈ってくださった。感謝と共に、謹んでご冥福をお祈りいたします。

「ここがロドスだ わが街神戸」より。

〈神戸で生まれ、神戸で育ち、神戸に暮らし、神戸でこの生を終えるに違いない私には、まさに神戸がわがロドスであり、ここで私は踊ろうと思い、踊ってきた。/「ここがロドスだ」という思いの一方で、常々私は「ここでありそこであり」とも思い続けてきた。ここが私にとってかけがえのない取り替えようのない特別の土地であるのだが、あちこちへ出かけてみると。そこがここではないか、さらにはここがそこであると思えてくるのだ。ここだけのことだと思っていたこともじつはここだけのことではない、ここのことがそこのことでそこのことがここのことなのだと判ってくる。私が続けてきた旅、現実の旅も言葉の旅もそれを知る旅だったのだ。〉



(平野)