2026年4月5日日曜日

アナアキストの悪戯

4.4 雨模様、留守番ヂヂイは掃除洗濯、午後から買い物、夕飯づくり。

BIG ISSUE524号、スペシャル企画〈エリック・カール〉。特集〈世界市民の時代に〉。

425日から726日、東京都現代美術館で「エリック・カール展 はじまりは、はらぺこあおむし」開催。福岡、大阪にも巡回予定。

https://ericcarle2026-27.jp/index.html



伊藤野枝 『アナアキストの悪戯(いたずら)』 マヌケ出版社 1200円+税



 関東大震災の混乱の中、パートナーの大杉栄、甥の橘宗一とともに憲兵隊によって虐殺された伊藤野枝の文集。大杉との生活、警察の尾行やスパイとのつき合い、批判者への反論など。尾行をまいたり、警官をからかったり、ユーモラスで骨太だけれど、悲惨な最期を知るだけに余計に悲しい。

表題作は、野枝が警視庁拘禁中の大杉に面会した時のこと。警部の部屋で大杉と面談中、「忠君愛国主義者」が連れてこられる。名士・金持ち目当ての寄付金詐欺師。大真面目にその主義を語る。大杉は彼に勧誘されたことがある。ここでも彼は無邪気に大杉を誘う。大杉は署名するなら「無政府主義者」と書くと言うが、彼「それは勘弁」と。それなら「警視庁留置場にて」と書くと言うと、納得。ところが、刑事が「それはいけません」と止める。

付録に、同志・村木源次郎と和田久太郎の追悼文が掲載されているが、野枝の欠点を率直に指摘。

(平野)