2015年11月7日土曜日

トンカ10周年トーク


 11.6 トンカ書店10周年記念 平野義昌トーク

『海の本屋のはなし』で書かなかった〈本屋のはなし〉

 おかげさまで満員、キャンセル待ちの方から電話メッセージまで頂戴しました。お江戸〈古書マスク堂〉店主が商売おっぽり出して来てくれました。ありがとうございます。

 苦楽堂・石井代表手作りスライドで、在りし日の懐かしい写真(海文堂のです、私のではない)や発売以来のイベントを見ていただけました。新刊発行間近で超多忙なはずの代表が遊び心満載で工夫を凝らしてくれたのはうれしいのですが、点点点。我が娘が「彼氏を連れて来た」の文字とか、フランス文学の話をするつもりなのに〈フランス書院〉の画像が出たりとか、「反原発フェア」の話で福岡店長と私のイラストが貼り付けられたりとか。ものすごく楽しんで作ってくれて、ほんまに忙しいのん? でもね、これまでのイベントとはまったく違う話ができました。新米の頃読めなかった「難読漢字出版社」のことも打ち明けました。

 どういうわけか一番前の真正面の席は誰も坐らず。おじさんたちは怖くないよ~、と呼びかけましたが、みんな「遠慮しい」です。



 参加のトンカ常連客さんから、海文堂の古い出版物のカラーコピーをいただきました。ありがとうございます。
 
 

『交流電気読本』『船の種類と用途』『船用焼玉機関取扱問答』『船用焼玉機関講義』『機関艤装』『船舶の自動制御と遠隔操縦』

 いずれも昭和20年代・30年代の本。奥付には「検印」が押されています。30年代末の本に「われわれはよい書籍と雑誌を出版しよう。」の岡田一雄の言葉が掲げられています。

 終了後、トンカさんから売上スリップのコピーを渡されたのですが、なんと購入者からのメッセージがびっしりと書き込まれていました。皆さんのお気持ちとトンカさんの心配りに感謝いたします。
 
 

 今回のトークで拙著発売記念イベントは予定終了です。これまで参加・ご協力いただきました皆々様に篤く御礼申し上げます。
(平野)