2021年1月17日日曜日

江戸染まぬ

1.15 兵庫県も緊急事態宣言出たけど、マンション仕事は通常通りの予定。管理組合との協議で時短短縮があるかもしれない。

1.16 お昼、ネットニュースで安野光雅さんが昨年末に亡くなっていたことを知る。絵本、画集含めたくさん読ませていただいた。感謝を込めてご冥福をお祈りする。



 ジュンク堂書店の阪神淡路大震災フェアを覗く。26年経っても新刊本が出る一方、過去の本は少なくなる。拙著『海の本屋のはなし 海文堂書店の記録と記憶』(苦楽堂)も並べてくださっている。感謝。

  時代小説四冊目、年末年始読むつもりだった本、一応終了。

 青山文平 『江戸染まぬ』 文藝春秋 1400円+税

「オール読物」に掲載した短篇七作品。

 貧乏旗本の妻、小さな町の紙問屋、甥に養われる老剣士、殿様の書状を処分する御小姓頭取、殿様のお手のついた下女を田舎に送って行く下男、隠居した父親の罪で追放された一家の次男坊、女争いで祖父に負けた部屋住み、それぞれの思い悩み、希望、欲。大小あるが、当人には深刻。封建制度下、命を賭ける問題もある。突如として大きな歴史の波をかぶることもある。



(平野)