2021年1月19日火曜日

阪神淡路大震災26年

 1.17 阪神淡路大震災から26年。

ギャラリー島田で三宮ブックス村田社長と待ち合わせ。島田・村田両社長(以下敬称略)の会談にご一緒する。1995年震災の時、幸いにも中央区内で最初に営業再開できたのが元町商店街の海文堂、二番目がJR三ノ宮駅そばの三宮ブックスだった。島田は海文堂書店を復旧し、芸術家支援運動を立ち上げた。村田も自店経営に加え、書店組合役員として本屋仲間の復旧・復興に奔走した。当時私は三宮ブックス勤務。2000年ギャラリー島田開廊。03年三宮ブックス業務縮小のため私は海文堂にもぐり込んだ。13年海文堂閉店。その後もおふたりは私とおつき合いをしてくださって、本日この日ふたりの話に参加しているのもご縁である。

 帰り道、すっかり忘れていた〈さんちか古書大即売会〉に。吉野丈夫『神戸と基督教 100年史に輝く巨星たち』神戸伝道百年史刊行会、1975年)

 朝日新聞朝刊に、坪内祐三『慶応三年生まれ七人の旋毛曲り 漱石・外骨・熊楠・露伴・子規・紅葉・緑雨とその時代』(講談社文芸文庫)の広告掲載。値段2700円+税。文芸文庫は発行部数少ないだろうからどの本もちょっと高い。

年始、書誌に詳しい業界先輩が文庫新刊情報を見て伝えてくださっていた。初版マガジンハウス版は2001年、ハードカバー552ページ、2900円+税。11年新潮文庫版は本文730ページあまり(著者あとがきと北次郎解説で全764ページ)、895円+税、だったそう。

講談社Webサイトには文芸文庫版752ページとある。年譜・解説・書誌充実が売りだが、本書はどうか。現物を見てみよう。

 坪内さん急逝から1年。私は何年も前に古書市でマガジンハウス版を入手。必要があって今読もうとしている。遅い。



(平野)