2021年3月27日土曜日

忘れ残りの記

3.23 朝日新聞折り込み「あさひGREEN FAMILY 377」特集「図書館・書店の本のプロに聞きました これが私の推し本!」。表紙は〈1003〉、栄町に移転してから行けていない。



三宮ブックスに役立たずヂヂ手伝い。日販・河さんから既に同社Webサイトで村田さんの訃報を発表していると聞く。私が発信することは控えていたが、当ブログにも掲載した。知人にはメールでお知らせする。

3.24 朝日新聞に訃報。装丁家・平野甲賀さん、22日逝去。享年82歳。

3.25 夢の話。三宮ブックス、村田さんが早朝から深夜まで働いている。竹さん、D君登場。私もチンタラしている。(終)

それにしてもオンボロの本屋だった。ちょっと強い雨だと雨漏り。浸水もあった。エアコンは冷房のみ、1~2時間で息切れして止まる。夏暑く、冬寒い店内。しまり屋の大家さんだった。常連さんは呆れながらも通って来てくださっていた。今となっては、わっはっは~の思い。

訃報をお知らせした方々から返信あり。ありがとうございます。時々思い出してあげてください。

ギャラリー島田のDM作業。島田社長も村田さんを悼んでくださる。作業早く終わり、三宮ブックスで少し手伝い。

3.26 孫のLINE電話。本日は図書館で借りた絵本6冊のうち5冊も読んでくれる。ねむいくせに、ちゃんと作者まで教えてくれる。


 

なかがわりえこ おおむらゆり 『そらいろのたね』 福音館書店 2007

きしだえりこ やまわきゆりこ 『どこでおひるねしようかな』 福音館書店 1996

キヨノサチコ 『ノンタン あわぷくぷくぷぷぷう』 偕成社 2008

ディック・ブルーナ まつおかきょうこ 『うさこちゃんのてがみ』 福音館書店 2010

同上 『うさこちゃんのおじいちゃんへのおくりもの』 同上

 

 半藤一利 『歴史探偵 忘れ残りの記』 文春新書 850円+税



「歴史探偵」は名エッセイスト。本書あとがきに、ゴルフも運転もせず、旅行も釣りも山登りもやらない、スマホもパソコンも縁なし、と。ところが、古典芸能・芸術など趣味を超えた愉しみを持っていた。「歴史探偵」余話、文学・作家こぼれ話、幼少時代、新米編集者時代のことなどを綴る。「あとがき」が絶筆となった。

〈それにつけても、わたくしのエッセイは、いくら好奇心の赴くままとはいえ、いわゆるエッセイの本道からは、ずいぶんとずっこけたものであることか、と深く感じ入った。(中略)大道を行くにあらず俺の楽しみは裏道よ、とあらためて納得した。(後略)〉

(平野)