2026年1月21日水曜日

森鷗外集 鼠坂

1.19 みずのわ柳原社主に探して送ってもらったメール=私の古い原稿がパソコンから消えてしまった。ヂヂイ操作ミスだろうけれど、先月もメールが消えて、先方に送り返してもらった。今回も捜索をあきらめ、再度お願いした。忙しいのに、ごめんなさい、です。

1.20 毎度のことだけれど、政治家の言葉はずるい。サナエ首相は「消費税ゼロ」にするとは言っていない。「検討を加速する」と言っただけ。簡単に消費税減税をできると思えない。野党の言い分も同じ。

 朝、図書館で古い書店組合資料閲覧。その足で買い物。本屋さんで予約品受け取り、同店創業50周年記念のQUOカードを購入。

 読んでいる本は文豪怪談傑作集 森鷗外集 鼠坂』(東雅夫編、ちくま文庫、2006年)。



 鷗外創作怪談とヨーロッパの怪奇小説翻訳を収録した短篇集。幽霊、怪物、催眠術、殺人、予知夢……、メルヘンもある。

 表題の「鼠坂」は鷗外作。東京都文京区に実在する「鼠坂」。「鼠でなくては上がり降りが出来ないという」急な坂。その坂上に満洲成金・深淵が屋敷を新築し、親しい通訳と記者を招く。酒を飲みながら深淵が通訳に、記者が中国で女性に乱暴して殺害したことを暴露。その夜、記者は被害者の亡霊を目撃し脳溢血を起こす。

「百物語」は、夏の初めにお江戸の趣味人が集まって怪談を披露しあう会。鷗外は明治29725日に出版社の招待で参加。明治44年にそれをもとに書いた小説。豪商が主催する隅田川の川開きの催し。化け物屋敷の仕掛けや料理の趣向、参加者の様子を語る。鷗外は豪商の沈鬱な表情が気になり、怪談話が始まる前に引き上げる。あとで聞いた話では、豪商は怪談の途中で寝間に入ったそう。彼こそが不思議。

(平野)