1.31 本屋さん、さんちかタウンの古書市覗いて、衆議院選挙期日前投票。別に選挙のせいではないけれど、慌ただしく一月終了。
2.1 「朝日歌壇」より。
〈赤電話電報夜汽車木賃宿 清張読みつつ昭和を旅す (松山市)三島誠以知〉
2.2 ジュンク堂書店でのイベントが近づき、「ギャラリー島田」と「ひょうご部落解放・人権研究所」それぞれの媒体で案内を掲載してくださる。感謝いたします。
渡辺京二 『私の明治時代史』 新潮選書 1650円+税
『私の幕末維新史』に続く連続講義録の二冊目。後の著作の原点。
明治維新を革命と見るか絶対王政と見るか、戦後日本で論争があったが、渡辺はどちらの側にも立たず、当事者たちの立場になって考える。倒幕の武士たちは「最初から封建制度を打倒しようと思っていたわけではけしてありません」。新政府は、幕府が西洋列強と締結していた条約を放棄せず、開国。不平等や軍隊の駐屯などに反発はあるものの、それらを打破するために「強力な中央集権政府の構築と西欧的な強い軍隊の育成」が急務と考えた。近代的な社会制度や産業、科学の導入が必要で、封建制は大きな障害だった。封建制の第一は「身分的な差別の撤廃」=藩体制廃止。実務を担う中・下級武士たち(大久保、木戸、西郷ら)は殿様たちを権力の座から華族に棚上げる。そして財源確保のため地租改正。抵抗あり、反乱あり、困難なことをやり遂げる。士族反乱、明治憲法、大アジア主義、日清・日露戦争、頭山満ら浪人……、その時代を生きた人たちの言葉・行動をつぶさに見て、長所も短所も、矛盾した思想・行動も合わせて理解しようと努める。
明治という時代は「日露戦争」まで、と言う。日露戦争に勝って近代的資本主義国として形を整え、国際的地位を向上させた。
〈……そのため日露戦争後、特に思想界・文芸界で懐疑的な風潮が生まれてきます。やはりそこには国家的な目標の喪失があるわけですね。大逆事件が起こったのが明治四十三(一九一〇)年です。これは日露戦争から五年経って起こりました。〉
(平野)