2021年10月9日土曜日

死者と霊性

  10.4 ヂヂのお気楽仕事パート、大きな声では言えない事件も起きる。今日は花壇で猫の死骸を発見してしまう。市の環境局に連絡して、引取りに来てもらう。箱に入れて「猫」と明記、私の名前と連絡先も必要。

 10.5 図書館、新聞マイクロフィルム閲覧。昭和712月記事。ある詩人の出版記念会のことがあるかどうか。駄目もとと思いながら探した。ない。巻き戻す途中でもう1回見る。見落としていました、ありました。小さな記事、8行ほどだけど、とてもありがたい。まとめてから書きます。

 午後、元町事務局に原稿を届ける。上記記事発見を伝える。

 本屋さん、またまたまた積ん読♪♪ 孫の絵本も買った。

 


 10.7 大型ゴミ出し。ゴミほかさなワテがほかされまんねんや~。

図書館、「元町原稿、若杉慧」調べ。若き日、神経衰弱と胃病併発。素人考えでは、深刻な性の悩みから神経症、そこから胃疾患、だろう。広島の小学校を休職して東京で治療。病院の近くに下宿し、夜間の画学校にも通った。回復の望みなく帰郷する。『老幼夢幻』(言叢社、1985年)は若杉版「ヰタ・セクスアリス」。

「みなと元町タウンニュース」350号着。拙稿は「元町駅周辺(1)学校その1」神戸小学校誕生の話。

https://www.kobe-motomachi.or.jp/motomachi-magazine/2021/10/05/townnews350.pdf

 10.8 中学同級生が電話でいきなり神戸小学校校歌を歌いだす。「みなと元町タウンニュース」を見てくれたようだ。彼は神戸小OB

 


 末木文美士編 『死者と霊性――近代を問い直す』 岩波新書 860円+税

〈近代とはどのように定義できるであろうか。ごく簡単に言えば、人類は合理的思考によって進歩し、それによって万人の幸福度が増加する方向へ向かうという楽観論が共通の前提となっていた時代ということであろう。〉

 科学的技術の進歩と無残な戦争を経た人道主義・民主主義によって、人類は幸福や豊かな社会を目指してきた。1990年代マルクス主義国家の失敗、イスラム原理主義のテロとアメリカの報復、覇権主義指導者の登場。日本では55年体制終焉、バブル経済と崩壊があり、阪神淡路大震災、サリン事件、東日本大震災と原発事故が起きた。今や全世界の危機は、環境汚染、気候変動、そして新型コロナウイルス。

 近代的、科学的合理主義は実証できないものを否定する、抹殺する。宗教や哲学は個人の問題だ、と。

〈こうして、公的な場から見えざるものたちが消されていく。消された見えざるものの代表が死者たちだ。長い間、死者たちについて問うこと事態がタブーであった。〉

 例えば、靖国神社問題は政治家参拝どうのこうのアジア諸国なんのかんの、という政治・外交の問題になっている。敵味方を超えて戦死者、犠牲者をどう弔うのか、を考えるべき。

コロナ禍の現在、私たちは他人との接触を制限、禁止されている。感染で入院した人に会えない、高齢者施設にいる人との面会も満足にできない、万一亡くなった場合はお別れもできない。死者との対話がない。

 末木(仏教学)が司会。中島隆博(中国哲学)、若松英輔(批評家)、安藤礼二(文芸評論家)、中島岳志(政治学)が「死者と霊性」をキーワードに、「近代」とこれからの哲学・宗教を考える。

(平野)