2021年11月2日火曜日

お江戸珍道中

  10.26 朝、図書館に本返却。歯医者さん、元町事務局、買い物。ヂヂも忙しいのだよ。

「朝日新聞」夕刊に選挙に関して書店員おすすめ本紹介。大阪の3書店登場、降祥館書店、MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店、そして茨木市の堀廣旭堂(ほりこうきょくどう)。堀廣旭堂は知らなかった。127年続く老舗、川端康成ゆかりの店。

 10.27 「朝日新聞」訃報欄、今月12日に白土三平死去。ご冥福を。 

 10.30 早朝の新幹線で上京、珍道中開始。改札で切符取り忘れたり、逆方向に歩いたり、メトロ乗り間違えたり、毎度のこと。二子玉川で一家待ち合わせてランチ。姉孫にぎやか、てがみをくれる。妹孫おとなしい、写真のときはちゃんとカメラ見る。買い物しておやつ食べて、お別れ。姉孫は、「まだバイバイしない」と家人に抱きつく。ちょいホロリのヂヂバカちゃんりん。


 

 10.31 家人は長男と演劇鑑賞。ヂヂ別行動。

まず、世田谷文学館「描くひと 谷口ジロー展」。作品をすべて読んでいるわけではない。最初は『事件屋稼業』と思う。格闘ものや野生動物ものなど劇画、思想史『「坊ちゃん」の時代』、家庭ものや風景・散歩・食べ物、いろいろな漫画を描いた。

〈それは谷口ジローというジャンルである。誰もまねできないものを描いた。追従者なく、模範者なく、過去も、そして今も孤高してただ独り、谷口ジローだけがいる。〉夢枕獏「谷口ジローというジャンル」(「東京人」2021.11月号

 



 東京オペラシティ「和田誠展」。「膨大で多岐にわたる仕事の全貌に迫る」展覧会似顔絵、ポスター、雑誌表紙、絵本、装幀、レコードジャケットなどが壁面に広がる。

 



 両方とも写真撮影可。

 

 神保町。日曜日はお休みの店が多い。小雨のなかちょっとウロウロ。東京堂書店で冊子おさんぽ神保町 No.32いただく。特集は「おひとりさま神保町の過ごし方」。



 夕方新宿で家人と待ち合わせ。紀伊國屋書店は耐震改装工事しながら営業。時間まで歩きまわる。花園神社、新宿末廣亭を見つける。




 ホテルでテレビ。衆議院選挙結果報道。与党圧勝の様相。投票率低く、野党に風吹かず。多くの情報番組が若者向けに投票を啓蒙していたが、無視されたみたい。

臨時ニュース、京王電鉄車内で無差別殺人未遂事件。

11.1 朝、地震で目覚める。

家人は買い物。ヂヂはNR出版会・くららさん、新泉社・安さんと恒例ランチ。いつもありがとう。その前に神保町から御茶の水、湯島界隈徘徊。ご両人から出版界・本屋業界の近況を聴く。お江戸の大きな本屋さんは改築が続くそう。その間、また数年後の本屋地図はどうなるか。



 

旅の友、筒井清忠編『大正史講義【文化篇】』(ちくま新書)読了。明治とは異なる新しい文化・芸術が誕生し、展開した。政治・社会史と同様の一つの基調があった。「大衆の登場」だ。文学、思想・教養、消費生活にも及ぶ。

……流行・ブームとは巨大な大衆化・同調圧力の謂いにほかならない。大衆化の圧力は既成のエリート層支配を破壊する革新的機能も果たすが、大衆化・同調圧力が成員を大きく規制する側面も強く持っている。〉

たとえば、デモクラシーへの要求が強まる一方、ナショナリズムが勃興。それが昭和の戦争につながった。「大衆化」の波は今も続いているのではないか?


 

帰宅。「ひょうご部落解放 秋号」着。ヂヂ、奥本大三郎『ランボーはなぜ詩を棄てたのか』(集英社インターナショナル新書)紹介。



(平野)