2014年5月4日日曜日

本と本屋とわたしの話 

ヒトサマからいただいた本、ありがとうございます。

 『本と本屋とわたしの話 6』 発行者 大阪府松原市・宮井さん B6版
第一話 ラ・メール
第二話 消えた古書店――神戸・後藤書店――
第三話 百窓市のこと――オオサカ・スウィング・コウベ
コラム集 あの人の本棚 その一

 
本好き本屋好きの方々による同人誌。
一、二、三とも、【海】と縁のある人たちで、一と三では【海】の話が出てきます。

第一話 より
「お昼ごろに、あんたの好きなあの本屋さんでどう?」
 電話の向こうから母の声がする。ここ何年か、両親との待ち合わせ場所は、元町の海文堂書店だった。
 海文堂に入ったら、私たちはお花畑に放たれた蝶や蜂のように、あの棚からこの棚へと、お互い相手のことなど目もくれずに飛び回り、三人とも店を出るころには、見るつもりや買うつもりだった以外の本まで入った青い袋をさげていた。

 父上は幼い娘さんのために南天荘書店で本を選んで買ってくれた。娘は成長、自分で選んで自分の給料で買う喜びをコーべブックスで知った。二つ本屋がなくなっても、【海】がある、と思っていた。父上が闘病の末、亡くなられた。その1年後、【海】も閉店。

……大好きな本屋と一緒に、そこへ行けば、また父に会えるような気がしていた場所も、私はなくしてしまった――
  京都の「古書善行堂」で販売中、200円(税込)です。他にも古書店で扱ってはるところがあるはずです。

 中島利郎 『ウォーキングの文化史――イギリス人はいかに歩き、何を生み出したか―― 甲南大學紀要 文学編 No.164』 非売品 A4版

 201311月、中島利郎甲南大学教授(イギリス文学)が西宮インターカレッジ(西宮市大学交流協議会主催)で行った講義。
1「歩く」という意味  2 祈りの歩行  3 自己実現としての歩行  
4 創作としての歩行  5 大都市ロンドンを歩く ……10 コッツウォルズでの散策

「歩く」ことから、イギリスの旅の文化・田園の文化を考察。


下の写真は、ジャーナリストでモンブラン登頂に成功したアルバート・スミス。山頂で盛大なパーティー。スミスさんは教授に似ている。

 


 (平野)