2020年7月4日土曜日

〈美しい本〉の文化誌


 6.30 GF「百窓文庫」のの様からメール。「古書片岡」記事毎日新聞神戸版に掲載。電子版で一部読める。

 
 雨の中、予約時間に歯医者さん行って、本屋さん。注文品と、店頭で発見した本。私の情報網は狭いので、本屋さんが頼り。買い物がてら「神戸元町みなと古書店」を覗いたら、「花森書林」さんが店番。お店は72日(木)再開の由。
 午後、出直して元町事務局。実は原稿忘れて、一旦帰宅。念のいった慌てもん。

 7.1 ヂヂバカちゃんりん、孫の写真集到着、親戚限定。2歳の誕生日から半年ぶんくらいと孫が描いたヂヂババ似顔絵。おまけは「メトロミニッツ」というフリーペーパー、東京メトロ沿線案内だが、本屋さん紹介あり、神戸観光特集あり。

 


 7.2 「古書片岡」店主から電話。SNSで著書紹介あり、ご本人は電脳生活とは無縁、お客さんが見せてくれるそう。新聞書評に期待。

■ 臼田捷治『〈美しい本〉の文化誌 装幀百十年の系譜』
Book&Design  
 3000円+税 
 本を作るために著者がいて編集者、校正者がいて……、でもね、それだけでは「本」じゃない。「装幀」という作業が必要、大事。  
 書物が和本から洋本になり、保管の仕方、書棚の並べ方が代わった。活版印刷と製本技術が導入され、芸術表現で装う装幀文化が生まれた。本の形、装い、絵、文字の書体、紙の質、紙面の構成・配置、印刷、しおり、花ぎれ……、すみずみまで心を配る。
 専門のデザイナーが活躍しているし、画家や版画家が担当したり、著者自ら、ということも。編集者にも装幀する人がいるし、著者に縁ある芸術家・文化人が手がけることもある。「装幀室」を持つ出版社もある。
 装幀から見る日本出版文化史。著者は雑誌『デザイン』(美術出版社)の元編集長。

 

 新聞記事は「朝日新聞」6.27読書欄。
 本を手に取る喜びは、芸術作品のような限定本にも、シンプルな本にもある。著者、内容が一番だが、装幀に引かれることもある。
(平野)