2024年12月19日木曜日

神戸――戦災と震災

12.12 古書タカさんからハガキ届いて電話。ちょうど本屋さんの担当者と彼の新刊書の話をして帰ってきたところだった。それを伝える。

12.13 会社の会議の後、仕事仲間と忘年会。体調悪い人が多く、参加7人のみ。

12.14 午前中臨時仕事、約1年ぶりのマンション。担当者が代わって、見違えるほどきれいなっている。管理室内も整理整頓行き届いていて、感服。

 急いで帰って、家人と新開地の喜楽館昼席。中堅・若手の熱演楽しむ。新開地を歩くのは久しぶり。独特の風情というか、ちょっとゴミゴミしてタバコ臭くて、ざっくばらん。昔ながらのお店、パチンコちんじゃら、立ち食い・立ち飲みに古本屋に、教会や保育園も並ぶ。

12.15 「朝日歌壇」より。

〈駅前の書店主(あるじ)は新聞の書評、広告みな頭の中 (相模原市)石井裕乃〉

〈プレゼント交換会に持つてゆく谷川俊太郎さんの本 (相馬市)根岸浩一〉

 ほかにも谷川俊太郎追悼歌。

「朝日俳壇」より。

〈詩人青星へ人類まだ孤独 (塩尻市)田原章弘〉

〈再読に若き傍線冬銀河 (仙台市)柿坂伸子〉

12.17 午前中臨時仕事。帰宅して家人指令の用事あたふたと済ます。本屋さんに寄って顔見知りの担当さんを探すが、見つからない。レジの人に伝言お願い。

12.18 元町駅前に「BIG ISSUE」の新しい販売員さんがいらして、ありがたい。家人に頼んで493号購入。

 村上しほり『神戸――戦災と震災』(ちくま新書)読み終わる。新書判ながら360ページ超。1868年神戸開港からの神戸の歴史を公文書に基づき繙く。特に阪神大水害、大空襲、阪神淡路大震災の被災と復興を大きな柱とする。著者は1987年生まれ、神戸育ち、阪神淡路大震災を経験。神戸市職員(公文書専門職)、大阪公立大学特任准教授、都市史・建築史が専門。著書に『神戸 闇市からの復興――占領下にせめぎあう都市空間』(慶應義塾大学出版会、2018年)ほか。

〈神戸はふりむかないまち、と昔から言われてきた。また、新しい文化や技術を進んで受け入れてきた「進取の気風」を継承してきた。/しかし、ふりむかない傾向と進取の気風とは、決して同義ではない。歴史に興味を持って史実を理解したうえで、ノスタルジーに浸(ひた)ることなく現在を見つめ、未来を目指して進むことはできる。〉(おわりに「神戸」を語るのは誰か)より。



(平野)