2023年11月12日日曜日

カーテンコール

11.11 何回目かのけつこんきねんび。

 孫に大相撲番付表コピー他宅配便送る。

 赤松さんに忘年会の予約。連絡はおっていたします。

 戦争で多くの命が失われているというのに、この国の政治屋共は嘆かわしい。差別主義者に色ボケに法律違反に税滞納。国民のレベルに合っているらしい。

11.12 「朝日俳壇」より。

〈またひとつ本棚増やす冬隣 (いわき市)佐藤朱夏〉

〈施設にも小さき図書室秋灯(あきともし) (合志市)坂田美代子〉

〈丸善の檸檬一個と戦争と (東京都)吉竹純〉

「朝日俳壇」より。

〈「罪と罰」「戦争と平和」「赤と黒」シンプルだったな我らの青春 (大和郡山市)四方護〉

 朝図書館。神戸の歴史に関わる写真を探すうち、今東光の中学時代のを見つける。

 

 筒井康隆 『カーテンコール』 新潮社 1700円+税



 帯〈「これがわが最後の作品集になるだろう。」「信じていません!」担当編集者〉

 まあ誰も信じないわなあ。

 本書は2020年以降の掌篇25作品。表題作は映画作品、俳優、監督それに評論家、映画ファンに捧げるもの。

「プレイバック」は代表作の主人公たちが登場して物申す。唯野仁教授の言。

〈「言うの忘れてた。あんたさあ、最近掌篇ばかり書いているけど、あれ、あまりよくないんじゃないの。だってあんた掌篇集を最後に出して儲けるつもりだろ。そりゃまあ短いものばかり集めた本ってよく売れるけどさ、魂胆が見え透いてるんじゃないかな。あっ。ご免ご免。老婆心老婆心あはははは」彼はちょっぴり痛いことを投げかけて消えた。〉

 先に逝ってしまったSF作家たちも出てくる。あんただけは長生きだ、と言われる。

〈「知りませんよ」泣きそうになりながら、おれは先達たちに向かって訴えかける。「だってあんたたちがあまりにも早く死んだんだ。最長老なんて言われて、あんたたちのことを書いたり言ったりするSF作家がおれしかいなくなって、いろいろと対応することがたくさん出てきて、だから長生きするしかないでしょうが。長生きするしかないでしょうが」〉

(平野)長生きしてください。