2024年5月2日木曜日

不思議な時計

4.28 昨日朝、花壇のさくらんぼの実は残っていた。今朝すべて消滅。連日の風雨で落ちて確かに少なかったが、高い所にはあった。種だけあちこちに落ちている。ご近所さんが、野鳥が来てたと教えてくれる。鳥に怒るわけにはいかない。♪あかいとりことり、なぜなぜあかい~♪

4.30 書類誤記でお役所に出頭。緊張して行ったけれど、担当の方が親切丁寧に教えてくださる。

5.1 孫電話。姉はパパに買ってもらった服(まだ包装したまま)を見せてくれる。妹も姉とおんなじ服がほしい。


 北村薫 『不思議な時計 本の小説』 新潮社 1800円+税



「波」連載、連作短篇小説集。言葉、物語、人、が時空を超えてつながっていく「本の小説」シリーズ。謎から謎、そこに不思議が絡む。著者の読書体験、人生経験、人との出会いによって解きほぐされていく。

始まりは、古い映画「猟奇島」のDVD。表題の「時計」は萩原朔太郎のからくり時計。「猟奇島」から「時計」までの探検を楽しんでいただきたい。著者の父上のエピソードも重要。

人名、作品名がいっぱい出てくるけれど、最初の2に登場する作家名だけ挙げる。江戸川乱歩、佐藤春夫、横溝正史、エラリー・クイーン、キャビン・ライアル、筒井康隆、リチャード・コネル、サマセット・モーム、谷崎潤一郎、久生十蘭、芥川龍之介、菊池寛、庄野潤三、永井龍男、穂村弘、谷川俊太郎……、他に映画・芸能関係者が加わる。

 小説であっても、こういう本には〈人名索引〉〈事項索引〉があればいいな、と思う。

(平野)