2024年3月10日日曜日

はじめの言葉に耳をすます

3.7 栄町通(通称乙仲通)の本屋さん〈1003〉。若いお客さんが多いので、ヂヂがウロウロチョロチョロするのは憚られる。店主さんにこっそり本を訊ねる。出してもらったのは下記の本。

3.8 鳥山明さん訃報に世界中から追悼のことば。

3.9 大相撲大阪場所がはじまるので、新聞の番付表をコピーして孫に送る。姉妹一枚ずつ必要。

先日紹介の衣巻省三『黄昏學校』の奥付に本書取次会社掲載。東京は東京堂他8社、名古屋2社、京都と九州各1社、大阪は福音社、柳原書店、暸文館の3社。最後の「暸文館」は戦後海文堂書店の元大番頭・清水晏禎(やすよし)さんの父親が経営していた。

 

 山形梢『はじめの言葉に耳をすます』FONS550円税込)



母が愛娘の発した言葉を記録。2歳半から4歳半にかけて。

〈すべての生きているもの・生きていないものとの対話。/知っているかぎりのことをつなぎあわせて生まれる思いがけない文脈。/あらゆることに感じるふしぎと探求心。〉

「はな」

〈はる は/き や くさ に/はな をかけていくのが/おしごと なんじゃない?//いま いろをさがしているんじゃない?/なんのいろにしようかなって〉

「かぞく」

〈なかなか かぜ よくならないね/かわりに おかぜ もらってあげようか ぱくっ//ままも あかちゃんになっていいよ(だきしめてくれる) (後略 パパのことも)〉

 季節の移り変わりや自然に感じたこと、毎日の生活で思ったこと。こころ、きもち、じかん、うまれる、しぬ、それに、たべもの、うんち……かわいい詩人さん、哲学者。絵もあるから、アーティスト。ご両親に暖かく包まれている。

(平野)ヂヂはアラレちゃんのファン。「ばいちゃ」。